

東京医科大学茨城医療センター
県立医療大学
農産物情報リンク集
「Polyphenolic extract of lotus root (edible rhizome of Nelumbo nucifera) alleviates hepatic steatosis in obese diabetic db/db mice」
肥満・糖尿病モデルマウスに0.5%レンコンポリフェノールを混ぜた餌を3週間与えた結果、肝腫大と肝臓のトリグリセリド蓄積が著しく軽減され、脂肪生成酵素の活性も低下していた。さらにレンコン抽出ポリフェノール中には抗酸化性のポリフェノール重合体が存在することが明らかになった。
このような結果から、レンコンに含まれる凝縮されたタンニンは、肥満・糖尿病モデルマウスの肝臓において脂質生成酵素活性を抑制することにより、脂肪肝を軽減できる可能性がある。
「Effects of Lotus Root (the Edible Rhizome of Nelumbo nucifera) on the Deveolopment of Non-Alcoholic Fatty Liver Disease in Obese Diabetic db/db Mice」
肥満・糖尿病モデルマウスに5%のレンコン粉末を混ぜた餌を3週間与えた結果、レンコン粉末の摂取が肝臓への中性脂肪蓄積を改善していることが認められた。さらに5%レンコン食群では肝臓の損傷マーカーが抑制され、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対しての保護作用を持つとされるアディポネクチンレベルが上昇していた。
このような結果から、レンコン給与後の血清アディポネクチンレベルの上昇によって脂質合成および炎症性遺伝子の発現が抑制されたことにより、NAFLDの発症および進行が防止されたと考えられる。